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以下の内容は、三千年前に古代の時代に生きていた人間の霊(シルバーバーチ)により、1920年、イギリス人の霊媒(モーリス・バーバネル)「霊媒とは、亡くなった人の霊が人間の口を借りて語る時の、口となる人のこと」を通して、神や守護霊の存在、死後の世界のことが語られた言葉です。
現在のコロナとの闘いは戦争に似ています。
シルバーバーチが戦争について語った内容を参考にし、多くの人々が自分の守護霊(背後霊)の存在を自覚し意識することで、守護霊からの援助を受け、コロナや危機的な状況から守られ助かってほしいと考えます。
質問「戦争はどう理解したらよいのでしょうか。」
シルバーバーチが答える
「無限なる叡智と愛を具えた大霊は地球人類を創造するとともに、ある範囲内での自由意志を授けられました。
大霊は人間をただの操り人形、選択する自由も力も持たない機械仕掛けのような存在にすることもできたのです。が大霊は自由意志を与えて下さいました。
人間には神性が宿っていると同時に動物進化の名残りとしての獣性もあります。
人間としての向上進化というのは、その獣性を抑制し神性をより多く発揮できるようになることです。
殺意が芽生えた時、理性が去ります。獣性が優勢になれば戦争と衝突と殺人が横行します。
神性が発揮され、お互いに援助し合うようになれば、平和と調和と豊かさが得られます。
善と悪とは、一つのコインの表と裏のようなものです。愛と憎しみ、光と闇、嵐と静けさもそうです。そのどちらを選ぶかに、あなたの選択権があるということです。
個が集まって地上人類全体ができ上がっているのです。
一人でも多くの個が貧欲と強欲と残虐と横暴を止めれば、その数だけ平和に貢献するのです。平和を求めて祈り、霊界の高級霊に協力しようとなさる努力は必ず報われます。
人間の協力を得て、はじめて霊力を地上へ届け、戦争や暴力行為、その他、地上の文明を混乱させ、存在を脅かすものすべてに終止符を打たせることができるのです。」
質問「戦争がもたらす地上と霊界双方の弊害とは。」
シルバーバーチが答える
「私たちには人間のしている間違ったことがもたらす結果が分かります。
地上でそういうことをしていたら霊界へ来てからこうなりますよ、ということをお教えすることしかできません。そのことをわざわざこうして地上へ戻ってきて教えねばならないのは、戦争のもたらす結果が破綻と害悪でしかないからです。
霊界へ送り込まれて来るのは、霊的に未熟な魂ばかりです。言ってみれば熟さないうちにもぎ取られた果実のようなものです。地上で使用していた肉体という表現機関を破壊されて、分別を失った魂を一体なぜ私たちが癒してあげねばならないのでしょうか。
私たちは、霊界が再び傷ついた魂の病院となるのはご免こうむります。
霊はその機が熟した時に肉体から離れるべきであるとの摂理に、よくも平気で逆らえるものだと呆れます。
霊界にとっての迷惑はさておいても、地上での戦争を正当化することが許されるわけがありません。物質的な面に限ってみても、ただ破壊するのみです。
霊界にとっても正当化の根拠はありません。なぜならば神の摂理への干渉にほかならないからです。
大霊が流血を望まれると思いますか。
戦争による悲劇・苦痛・失業・飢餓を大霊が望まれると思いますか。
子等が味わえるはずの恵みを奪われて喜ばれると思いますか。
戦争で親を奪われて、幼な子が路頭に迷う姿を見て大霊が喜ばれると思いますか。」
質問「各自に守護霊がついているということですが、もしそうならば戦争のさなかにおいて守られる人と守られない人とがいるのはなぜでしょうか。」
シルバーバーチが答える
「その時点でのもろもろの事情によって支配されているからです。
各自に守護霊がいることは事実ですが、ではその事実を本当に自覚している人が何人いるでしょうか。自覚がなければ、無意識の心霊能力を持ち合わせていない限り、守護霊は働きかけることはできません。
霊的自覚のある人とは接触がとれ、一体関係が保てます。
守護霊(背後霊)にとって最も働きかけやすい雰囲気は、陰うつさや落胆や絶望感のない状態です。そうした陰湿な感情は、あなたのオーラを包み込み、守護霊(背後霊)にとって厄介な障害となります。
冷静で、穏やかで、明るい心を保つことです。それが守護霊からの援助を得る唯一の道です。
私たち霊界の者は、できるだけ人間との接触を求めて近づこうとするのですが、どれだけ接近できるかは、その人間の雰囲気にかかっています。
霊の地上への働きかけは、それに必要な条件を人間の方が用意するかしないかによります。
霊の世界と連絡のとれる条件を用意してくれれば、身近な関係にある霊が働きかけることができます。不思議な体験、奇跡的救出の話はみなそれなりの条件が整った時のことです。
条件を提供するのは人間の方です。
人間の方から手を差しのべてくれなければ、私たちは、人間界に働きかけることができないのです。」
シルバーバーチの霊訓(2)(11)(12) トニー・オーツセン編 近藤千雄訳
古代霊は語る(シルバーバーチの霊訓より) 近藤千雄訳編